父の話

扁桃腺炎でやられているので、身も心もだいぶやられている気はする。
ちょっと父のことを思い出したので、せっかくなので書いてみます。

2017年の5月、父に進行性の肺ガンが見つかり、
11月には亡くなった。ホントあっという間の半年だった。
70歳でした。嫁さんの誕生日と同じ日だったのは何かの縁を感じました。

父とは話したいことは全部話したし、あんまり後悔もしていない。
いつも「仕事ばっかりじゃなくて家族を大切にしなさい。」ばかりだった。自分は現役時代は仕事人間だったくせに。

なんか子どもみたいなヒトだった。
デパート行って買いたいものがあったけど母にダメだしされて、ふてくされて車に一人で戻ってたり笑
甘いものが好きでいつもコカコーラを欠かさなかった。
日産の子会社を早期退職して、退職金で自宅のローン完済して、
その後は自動車関連の特許審査官のお仕事してた。
老後は少しウツっぽくなって、一緒に出かけてくれなくなったけど、実家に帰るとずっとそばに居てくれた気がする。
確か、年収1200万円位もらっていたんで子ども3人居ても、そんなに辛くなかったのかな。勝ち組だよなーホントすごいと思う。

いつか言ってたのが、「お父さんはやりたいこと全部やったよ。」
って。いつも庭仕事してた。
この歳になってもやりたいことに切りが無くて。そんなことサラッと言えるまでやりきるのはすごいと素直に尊敬しています。

そんな父が死んだ後に母から聞いたのは、
「実はお父さんは養子として、祖父・祖母のところに来たんだよ。」
「違う人と結婚してたんだけど、お母さんに猛烈アタックしてきたの。結局前のヒトと別れてお母さんと結婚したからバツイチなのよ。」
えーー！って。すごくビックリした。
そんなこともあって、「家族」「ファミリー」をすごく大切にしていたんだな、と納得できた。
うちは子どもに恵まれなかったけど、妹夫婦が同居してくれて2人の子どもが居たので、おじいちゃんとして楽しそうでした。
生前は全然話してくれなかったな、、人間色々あるんだな、と。。

父のようになれるかな。
自分が死ぬ前に「全部やりたいことやったよ」って言い切れるような素敵な生き方したいな。

でも、少しくらいは褒めて欲しかったなぁー。
自分でも誇れるくらいになったら墓前に報告行こうと思います。
それまではもうちょっと頑張ろう。